【紙/Web】ストレスチェックの最適な運用方法

ストレスチェックの運用方法、課題はありませんでしたか?

2015年12月より義務付けられたストレスチェック制度ですが、一回目の検査や面接指導、分析が終わり、二回目の準備に取り掛かっている企業様も多いのではないでしょうか。一回目に整備した運用方法を引き続き採用されるケースが多い中、二回目のストレスチェックは、前回の反省を活かして運用方法を見直したい、という要望も出てきています。今回は、運用方法を考える際に大きなポイントとなる「紙かWebか」という点について考えてみたいと思います。

「紙かWebか」について考えます

この選択が必要になるのが、ストレスチェックを労働者に受験させ、個人結果を返す部分になります。
紙の場合は、労働者一人一人にチェックシートを配布し、記入後、事務局で回収します。そちらを集計してプログラムを通して出た結果をプリントし、労働者へ配布します。
Webの場合は、労働者が持つ情報端末(会社のPCや個人の携帯電話)に、ストレスチェックの仕組みを持ったWebサイトにアクセスしてもらいます。入力後はサイト内のプログラムによって即時結果が出ます。
この二つの運用方法、検討のポイントを解説します。

紙を使ったストレスチェック

用紙を配布してチェックを行う方法です。この方法の1番のポイントは、労働者同士の受験環境の差異が少ないことです。
Webで受験する場合は、基本的には会社のPCで、それが貸与されていない社員は個人の携帯電話で、個人の携帯電話がない場合は実施者が用意した共有のPCで、というように環境によって受験のスタイルが異なってしまいます。運用が面倒ですし、受験方法によって回答の傾向が左右されてしまうかもしれません。また情報端末をうまく使えず正しく受験ができない、という個人の習熟度による問題もあるかもしれません。
紙を使えばそういった問題はなくなります。受験者全員が同じ条件で、正しく記入できる可能性が高くなるため、ストレスチェックの精度が上がると言われています。
このような、環境や習熟度に差異がなく、老若男女全員が正しく扱えるという紙媒体のメリットは、近年、Webという媒体が比較対象として出てきてから見直されているようです。
しかし、Webに比べて結果通知までに時間がかかる、用紙の配布・回収の工程に手間がかかる、などのデメリットがあります。

紙を使ったストレスチェックのメリット/デメリット
メリットデメリット
・対象者全員が同じ条件で受験ができる
・媒体への、習熟度の差異が少ない
・チェックシートや結果通知が「物」として存在する確実性
・結果通知までに時間がかかる
・用紙の配布、回収に手間がかかる

Webを使ったストレスチェック

Webを使ったストレスチェックの1番のポイントは、結果通知が即時に出てくる点です。紙のストレスチェックで必要だった、用紙を回収し、集計・分析し、プリントして、配布する、という手間が必要ありません。スピーディーにストレスチェックを運用できます。しかし前述したように、受験環境を整えることがWebで運用する場合の課題となっているようです。
製造現場の社員・パートやアルバイトの方にはPCが貸与されていないという場合や、個人の携帯電話のメールアドレス収集が会社の規定上不可能である場合など、 どうしても同じ環境での受験が難しいケースが存在します。その場合の対応を衛生委員会等で検討し、運用していかなければなりません。
また、Webで実施する際のプログラムは汎用(はんよう)的なもので、会社によってカスタマイズができない場合が多いです。もし実施企業オリジナルの文面や受験画面を作りたい、という企業にとっては課題となってしまうかもしれません。

Webを使ったストレスチェックのメリット/デメリット
メリットデメリット
・受験後、結果通知がすぐに出てくる
・受験の勧奨、面接指導の勧奨がメールで行える
・用紙の配布、回収などの手間がない
・対象者全員が同じ環境で受験できない場合がある
・プログラムのカスタマイズはできない場合が多い

まとめ

このように、確実だけど手間がかかる紙と、スピーディーだけど運用が難しいWeb、というように分類できます。
昨年のストレスチェックの課題を洗い出し、もう一度運用方法から考えることで、より精度が高くて効率の良いものにできるかもしれません。TLP
では、紙を使ったストレスチェックを中心にサービスをご用意しております。課題やご要望などございましたらぜひお問い合わせください。

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