【販促ご担当者様向け】印刷レイアウト作成のコツ

DMやチラシ、ポスター、印刷の印象を決めるレイアウト

本来は専門の会社等に依頼したいDMやポスターなどの印刷物のデザインを、納期やコストの問題からからひとまずご自身で作成されるケースも多いかと思います。 こうした時に大切な要素の一つが「レイアウト」です。レイアウト【layout】とは紙面に写真や文字を配置することを示します。このレイアウトは特別なデザインソフトだけでなく、書類を作成しているオフィスソフトでも意識することができるため、はじめての方でも効果的に活用できます。 今回は、デザインをはじめてされるご担当者様向けにレイアウトについて3点のコツをご説明します。

1.導線を意識する

画面にメリハリを持たせるには、導線を意識することが大切です。導線とは視線の移動のことで、一般的に、印刷物(横書き)では、Zパターンのレイアウト(左上、右上、左下、右)で作成することで、読み手の視線の移動をスムーズに誘導することができると言われています。(なお、縦書きでは右上から左下へと折り返すNパターンの視線の移動です。)
「訴求したいポイントを読み手にしっかりと伝えたい!」といった課題をお持ちのご担当者様は、導線を意識されてはいかがでしょうか。

2.ジャンプ率を狙う

文字や写真等の大きさの差を「ジャンプ率」と言います。多くの印刷物では見出しは大きく、詳細な説明小さくといったことは行われていますが、実は大きさの差によって意図的に訴求したい製品の雰囲気を演出することができます。例えば、ジャンプ率が高いと活力ある紙面となるため、品数の多い店舗や価格で勝負している商品などでは有効です。
一方で、ジャンプ率が低いと落ち着いた紙面となる傾向があります。高価格帯の製品や、企業のブランド力を作りたい場合、深刻なテーマを扱う際などに有効です。

3.余白を活かす

スーパーのDMやチラシなどで見受けられるように、余白を狭くし、情報を多く掲載することで紙面を活力ある印象を演出することができます。
一方で余白を大きくとることで、より落ち着いた高級感を演出することができます。またポスターなどでは、余白を設けることで遠くからでも大まかな形が視認しやすくなるため、効果的と言えます。
こうしたレイアウトに合わせて意図された余白は「ホワイトスペース」と呼ばれ、効果的にデザインで活用されています。

デザインがなんとなくズレていると感じたら

「訴求すべき製品と印刷物が”なんとなく”ズレている」と思われた際は、ぜひこの3点を見直してみてはいかがでしょうか。「なんとなく」ではなく、デザイン上の問題点がそこにはっきりとあるかもしれません。特に、強い印象を残すため、また可読性を高めるためにひとまず文字を大きくするケースも多いかと思いますが、あらゆる紙面は限られたスペースです。すべての文字を大きくすることはできませんので、こうした場合、全体の余白やジャンプ率を意識されてみてはいかがでしょうか。
また悩まれた際は、印刷会社、デザイン会社などに一度ご相談ください。

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