オンデマンド印刷とは?オフセット印刷の違いとDMにおける活用例をご紹介

はじめに

オンデマンド印刷とは「必要なものを必要なタイミングで必要な数量だけ」印刷できる印刷方法です。オンデマンド印刷はデジタル印刷を活用することで版を使わず、数量や納期に対して柔軟に対応できます。本記事では、オンデマンド印刷の概要からオフセット印刷との違い、メリットデメリット、DMにおける活用例をご紹介します。

オンデマンド印刷とは?

オンデマンド印刷は、印刷データの入稿後、版を作成する工程が無いため、その分早く印刷処理を行えます。必要なタイミングで必要な数量だけ印刷できる印刷方法であり、デジタル印刷※1を活用することでオフセット印刷に比べ工数を短縮し納期も柔軟に対応できます。また、デジタル印刷のため、1枚ごとに絵柄を差し替えるバリアブルな印刷なども可能です。
※1 デジタルデータをもちいた印刷システムの総称です。

オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い

オンデマンド印刷とオフセット印刷の違いについて、納期、コスト、仕上がりの3つに分けて紹介します。

(1)納期
先ほど少し触れましたが、デジタル印刷を使うオンデマンド印刷とオフセット印刷では印刷物制作の工数(ワークフロー)において差があります。
以下の画像はデジタル印刷とオフセット印刷のワークフローを比較したものです。

(2)コスト
印刷物の内容、印刷会社の保有する機械のスペックにもよりますが、オンデマンド印刷は印刷する数量が少ない場合にコスト面で優位性があります。一方で数量が多い場合はオフセット印刷の方が適しているケースが多いです。

(3)仕上がり
近年ではデジタル印刷機の性能も高くなっており、オンデマンド印刷とオフセット印刷で仕上がり、品質における大きな差はありません。しかしながら、オフセット印刷の方が、色の再現性や紙への定着が安定している場合が多く、繊細な表現、高い品質が求められる際はオフセット印刷を利用するケースが多いです。


(1)~(3)の内容をまとめると以下の通りです。印刷物の仕様や、印刷機器のスペックによって内容に差異が生じますので参考までにご覧ください。

オンデマンド印刷とオフセット印刷の比較
 オンデマンド印刷オフセット印刷
納期の柔軟性
コスト(数量:少)
コスト(数量:多)
品質
特長少量対応、柔軟な納期対応が特長。
版が不要なため、1枚ごとに絵柄を差し替えるバリアブル印刷も可能。
大量作成向け。
版を作成する工程、コストがあるため、少量では納期、コスト面で不向きな場合がある。

〇…良い △…片方と比較した場合劣る

DM(ダイレクトメール)におけるオンデマンド印刷、オフセット印刷の使い分け

オンデマンド印刷は、個別のカスタマイズも可能であり、少量のDM作成において非常に有効です。一方、オフセット印刷は、大量のDMを一度に作成する際に適しており、単価を抑えることができます。DM、通知物におけるオンデマンド印刷の活用例を2つ紹介します 。

(1)初回フォローのDMでのオンデマンド印刷活用

例えば、商品購入後のフォローDMなど、少量でタイムリーな送付が求められる場合のオンデマンド印刷活用例です。少量のDMはオンデマンド印刷を活用することで、オフセット印刷と比較し納期を短くでき、コストを削減できるケースがあります。
また、DM送付のタイミングを数回に分け、送付タイミングによって数量に差がでる場合には、大量はオフセット印刷、少量はオンデマンド印刷など、数量に応じた使い分けも可能です。

(2)バリアブルDMでのオンデマンド印刷活用

ターゲットやセグメント(年齢や地域)に応じて印刷する内容を差し替えたいシーン(多品種少ロット)でのオンデマンド印刷活用例です。印刷する内容を差し替えることで、効果的に情報を伝え、顧客の興味を引く可能性が上がります。そのため、高い反応率やレスポンスを期待することができます。

おわりに

オンデマンド印刷とオフセット印刷の違い、DMにおける活用例を紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
弊社は、圧着や封書タイプ等の販促系DMを多く取り扱っています。数量やDM施策の内容に応じて、最適な運用をご提案しています。DM施策のお悩み、コストの見直し等がございましたら、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

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