データプリントサービスにおける印字とは

印刷と印字の違いって?

印字と印刷の違いについてご存じでしょうか?データプリントサービスにまつわる印字の方式から、レイアウトまでさまざまな疑問に分かりやすい図を交えてお答えします!

印刷と印字の違いとは

まず、印刷とはウィキペディアには以下のようにあります。

インキにより、紙などの媒体に文字や絵、写真などの画像を再現すること
出展:ウィキペディア(Wikipedia)「印刷」 閲覧日 2020年5月7日現在

印字も大枠では同じ印刷に含まれますが、読んで字のごとく、文字をインキなどにより紙に再現することを特に印字と呼んでいます。ダイレクトメールでいえば、広告部分は統一で同じ印刷ですが、氏名や住所、保有ポイント数など、顧客によって異なる文字の可変部分は印字を行います。製造する上で、別の工程になりますので呼称を使い分けています。

印字方式の種類

TLPではインクジェット方式、トナー方式の2種類の印字に対応しています。
ご家庭でパソコンにつなげて使うインクジェットプリンターと、オフィスで使うコピー機の業務版と考えて頂ければご理解いただきやすいと思います。インクジェットプリンターはインクカートリッジ、コピー機はトナーを交換する方法です。
それぞれの違いを図でご紹介します。
まず、インクジェット方式はインキの微細な粒子を紙に直接吹き付けて印字を行っています。

対してトナー方式は、トナーと呼ばれるプラスチックを主にした粉を感光体にいったん付着させ、それを紙に転写し、フラッシュライトによる熱で定着させています。
トナーは帯電していない部分に付着する性質があり、レーザーを当てること(露光)によって静電気がとれ、そこにトナーが付着するしくみです。

当社では、インクジェット方式、トナー方式のそれぞれで、大ロットに対応可能な輪転インクジェット印字機輪転トナー印字機と、小ロットに対応が可能な平判印字機(インクジェット)デジタルプリンター(トナー)がございますので多様な数量に対応することができます。
それぞれ以下のような特徴があります。

印字方式による比較
 インクジェット方式トナー方式
印字精度細かい
※インキのしみこみが粗く見える場合も
細かい
印字速度(大ロット)とても速い速い
印字速度(小ロット)遅い速い


印字のイメージは次のようになります。

あくまで1例としてのイメージであり、使用する機械のメーカーによる違いや、インクの種類によって精度やスピードは異なります。
例えば、数量が多い案件は輪転インクジェット印字機、高いグレードのバーコード入りかつ小ロットの案件はデジタルプリンター(トナー)など、内容や数量、納期等の条件により最適な印字方式・インキの種類をご提案致します。

印字のレイアウト

印字位置については、印刷物を面として、縦横の座標でどの位置に、どういった情報を印字するのかを指定します。印刷物の左上を開始点(縦0mm,横0mm)として、そこから何mm右方向、下方向に文字を印字するかを指定します。(もしくはcmなどでも指定できます)
例えば、CSVは「,(カンマ)」で区切られたデータですが、以下のようなデータがあったとします。※1

※1 CSV形式のデータについては「CSVとは?印刷データへの利用まで簡単にご説明します。」をご覧ください。


会員番号,名字,名前,郵便番号,都道府県,市区町村,町名等,番地等,ビル名部屋番号
123456,サンプル,太郎,1111111,東京都,板橋区,板橋,0-00,サンプルビル1F
987654,テスト,花子,2222222,大阪府,門真市,三ツ島,0-00-0,テストビル10F


最初の区切りにあるデータは(縦70mm、横65mm)、次の区切りにあるデータは(縦60mm、横15mm)…と、座標で指定します。位置は自由に決めることができます。また、大きさや、フォント※2などもお選びいただけます。
上記のデータであれば、最初の会員番号は名前より下に小さめで、名前が先に来ているけれど、印字は郵便番号以下を先にもってくる、こういった指定ができます。


※2 特殊フォントはお選びいただけません。当社保有フォントからの選択となります。利用可能フォントについて詳しくはお問い合わせください。

他にも郵便番号の「‐(ハイフン)」が入っていないデータの場合に挿入したり、「様」などの敬称も付けることができます。
既存にある帳票への印字を社内でおこなわれていて、アウトソーシングしたいという場合もご対応できますので安心してご相談ください。

検査

印字は一人ひとり異なる機微な情報をお取り扱いしているため、作業にあたり検査を行っております。

 (1)表裏マッチング検査 
表裏に印字がある際はマッチングの検査を行いながら作業をしています。あらかじめ帳票内にバーコードや管理番号を印字し、カメラにてマッチング確認をしながら作業をおこなっています。
 (2)ビットマップ検査 
PDF等の印字ファイルと、実際に出力した印字物をカメラにて撮影して比較し、印字の抜け漏れや、ヨゴレがないか検査することができます。
 (3)連番検査 
印字後に検査装置で、あらかじめ付加していたバーコードや管理番号を読み取り、抜けている番号がないかチェックすることができます。
 (4)作業ログ管理 
発送後にお客さまからDMが届いていないなどの連絡があった場合に備え、実際に印字した作業ログを保管していますので、漏れなく作業を行った確認ができます。

印字のことならお気軽にご相談ください

請求書や、ダイレクトメールなどの発行にともなう可変情報の出力は、レイアウト作成や、正確な作業のための検査など、機微な情報なだけに適切に運用するためのノウハウが必要です。可変情報の出力でお困りごとがございましたら、ぜひ当社までお問い合わせください。

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