FSC®認証とは?認証用紙の利用メリットや製品例をご紹介

はじめに

日々の生活で上記ロゴマークを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。これは、森林の環境や地域社会に配慮して作られた製品であることを示すFSC®マークです。このマークは、森林破壊や違法伐採等の環境・社会的な問題のリスクの低い原材料が責任を持って調達され、使用されていることを意味します。
一方で、FSC認証についてあまりご存じでない方もいらっしゃると思います。本記事では、FSC認証がどのような認証なのか、その仕組み、同認証用紙を利用した印刷製品の事例などをご紹介します。

FSC認証とは?

FSC認証とは、森林減少など世界の森林が抱える問題や市民の環境意識の高まりを背景として生まれた国際的な森林認証制度です。
FSC認証は、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や、その他のリスクの低い木材を使用した製品にFSCラベルを付け、認証製品として販売できる制度です。FSCは、適切に管理された木材とその製品を確実に消費者に届けることで、森林資源の保全を消費者が支える仕組みをつくっています。

FSC認証の仕組み「FM認証とCOC認証」

FSC認証はFM認証とCOC認証の2つの要素から成り立っています。森林が責任をもって管理されているかを審査し、認証するのがFM認証であり、認証林から収穫された認証材が消費者の手に届くまでの加工・流通過程を認証するのがCOC認証です。それぞれご紹介します。

1.FM(Forest Management)認証
FM認証は、森林が適切に管理されていることを審査する森林管理の認証です。FSCの理念である「環境保全の点から見ても適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理」を具体化したのがFM認証の規格です。

2.COC(Chain of Custody)認証
COC認証は、FSC認証製品の加工・流通過程の管理体制が規格に適合しているかを審査する認証です。COC認証は、FSC認証製品が完成するまでのすべての工程において、適切な管理体制のもと不適格な原材料が混入していないことを保証しています。原則、製品が完成するまでの生産、加工、流通に関わるすべての組織がこの認証を取得する必要があります。

FSC認証製品が完成するまでの流れイメージ

FM認証とCOC認証については、認証機関による厳正な審査を経て取得することができます。両認証ともに、取得後5年間有効ですが、認証を保持するためには認証機関による監査を1年に1回受け、通過しなければなりません。なお、監査で不順守が見つかった場合には、認証機関より改善要求が出され、一定期間内に改善することが求められます。

FSC認証製品を利用することのメリット

FSCマークが付いている製品を選ぶことは、森を大切にすることにつながります。
企業としては、FSC認証製品を利用することでサスティナブルな取り組みをアピールできるメリットがあります。それによりFSCのロゴマークが付いた製品を選び間接的に環境配慮に関わることができるなど、消費者としてもメリットがあります。また、COC認証を取得している当社のような印刷会社や製造会社は環境に配慮した素材を選ぶことができ、生産者は森林を保全することができます。
このようにFSC認証製品を利用することで、誰でも世界の森林保全に参加できる仕組みが構築されています。

FSC認証用紙を利用した印刷製品の例

FSC認証用紙の多くがFSCミックスです。FSCミックスの用紙は、FSCの責任ある森林管理や加工・流通の規格に則り認証された紙で、適切に管理されたFSC認証林、再生資源およびその他の管理された供給源からの原材料から作られています。
そのようなFSC認証用紙を利用できる印刷製品はさまざまあります。製品例としては、名刺や封筒、取引先向けの挨拶状、株主向けの通知書、リーフレットや会社案内などのパンフレットが挙げられます。当社ではFSC認証用紙を利用した、圧着はがきなどのダイレクトメールや、紙製ファイルなどもご提供しています。
また、既存の印刷物でも用紙をFSC認証用紙に変更することで、FSCのロゴマークを入れることが可能です。なお、ロゴマークを入れる際にはFSC認証のルールに沿ったデザインとするためレイアウト等の確認が必要になります。

おわりに

FSC認証について簡単に紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
当社は、COC認証のFSC®-COC森林認証を取得しており、FSC認証用紙を利用した圧着はがきや封筒、パンフレットなども取り扱いがございます。「FSC認証用紙を利用した販促ツールを作りたい」「FSC認証用紙の印刷物の費用感を知りたい」などがございましたら、まずはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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